夢を実現するための第一歩。「点と点はつながり線になる」と信じて今の点を選択するということ
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:
自己管理
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私の生活は何の変哲もありません。
朝起きて会社に行き、仕事が終われば家に帰り風呂に入って寝ます。休日は家族と一緒に買い物に行ったりします。
何の変哲もない毎日。
仕事は忙しく、毎日働きづくめで余裕もありませんがこの生活に今はある程度満足し、幸せに感じています。
ですが学生時代、私にも夢はありました。「好きなことだけをして生きていく」という夢です。今思い返しても何を考えているんだと思います。当時の私は若く、幻想の中に生きようとしていました。
しかし今思うのです。その夢とは実現することのできないただの夢物語なのか、ということを。
夢から逃げていた日々
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好きなことだけをして生きていく。つまり仕事でもプライベートでも常に好きなことだけをするということです。つい最近まで学生時代に思い描いていたこの夢を思い出すたびそう感じていました。
しかし最近別の感情が頭をよぎりました。
あの頃思い描いた夢を実現するべきではないか。本当に実現できない浅はかな夢なのかと。そしてそれはもし実現するのなら今から動き出すべきではないのか、と。
この心境の変化はどこから来たのでしょうか。若すぎたと自分自身でバカにしていたことが、いつのまにか今の目標となっていたのです。
私がこの夢をもう一度追いかけようという考えに至った理由は父の言葉を聞いたからです。2年前私の父は癌になりました。もう手術しても治ることのない状態にあります。
リアルに死に直面した父から言われたのは、「命は有限だ。時には立ち止まることもあるけど、悔いのない選択をするように」と言う言葉でした。
”点と点はつながる”と信じて、今の点を選択する
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もともと私は学生のころから服が好きで、アパレル業界に入りたいと思っていました。しかもショップの販売員等ではなく服を作り出す仕事、MD(マーチャンダイザー)になりたいと思っていました。つまりやりたい仕事に就けました。しかし今現在好きなことが仕事になっているかというと残念ながら違います。
その理由は、よく言う「理想と現実のギャップ」といやつです。MDの仕事はデザイナーとは違います。服をデザインするのではありません。一番の仕事は売り上げと利益、そして仕入の管理になります。これは当然ではありますが役職が上がれば上がるほど数字面の管理が主な仕事となり、企画面は部下やデザイナーに任せざるを得ません。
入社3年目からMD職に就きましたがキャリアを積めば積むほど企画面から遠ざかり、この「商品企画と数字管理の比重」についてが「理想と現実のギャップ」となりました。服を本当に好きで扱えているのではなく、いつからか服を数字でしか見ることが出来なくなっていました。
しかし、今は思います。この数字面の管理こそがすべてのビジネスの基本となります。いくら仕入れ、いくら売り、いくら儲けるか。限りある資金の中でそれを考えるということは、今の仕事に就いたからこそ学べていることです。この経験はこの先どんな仕事をするにしても必ず自分の武器になると確信しています。
私は最近思います。その時々いろいろな不満は発生しますが、自分が正しいと思った道は例え遠回りに見えたとしても将来の目標に対しつながっていくのではないのかと。
今だけをとらえ判断するということは「点」で判断しているにすぎません。この点と点は必ずつながり線となります。
今私が考えるべきことは、目標を見据え現在行っている「点」が将来自分の目標につながり「線」になるのかということです。
この考えを私は今後の行動することに対し、それが必要なことか必要でないことかを考える基準としていこうと思います。
おわりに
学生時代思っていたように今でも服は好きです。
今私の夢とは、「ファッションという分野で本当に楽しみながらできる仕事を、自ら作り出していけるようになりたい」です。
父の言葉により夢に向かって進む決断を出来たということと、夢に対し今何をするべきかということに気づけたことは大きな人生の転機となったと思います。
点と点がつながり線となる。
時には自分の行動に迷いがあったとしても、それを信じて決断し前へ進んでいきたいと思います。
- You only live once - nori
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