モノづくりの原点に帰る。流行とは追いかけるのではなく生み出すものだった~アパレルMDの日々~
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最終更新日:2014/05/25
仕事
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先日仕事であるモノづくりのプロ方とお話しました。
給料を頂いてモノづくりの仕事をしている以上私もプロなのですが、私の考えとは全く甘かったと痛感しました。
その方の考え方は何よりもモノを作るということの本質を捉えており非常に勉強になりました。
モノづくりとはなにか、ということを改めて学んだ
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モノを作るとういうこと。
私は今日の話を聞くまでは今の市場で流行っているものや、売れているものをリサーチしそれを参考に「売れる」商品を導き出して商品化する、ということだと思っていました。
それは間違っていないと思います。
しかし今日聞いた話はそれとは全く違った考えでした。
まず一番必要なのは商品知識です。それは商品自体の知識だけではなく原料やその商品の構成要素といった奥に入った知識です。
圧倒的な商品知識があるという前提の中でその知識をフルに活用し、今の時代に合うものは何かを導き出すということです。
これができるとどうなるか。
私が今までやってきていることはすでにあるものを基にしかモノを生み出せません。
しかし今日聞いた話は時代背景をもとに全く新しいモノを生み出すことができる、ということです。
これはモノづくりの場においては決定的な違いです。
そもそも商談のスタンス自体が間違っていた
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私の仕事はアパレルと言っても流行を作り出すようなコレクションブランドやデザイナーズブランドではありません。
扱う商品はいわゆる量販商品です。
大衆に向けコストを抑え量を売るもの。
そんな私の商談スタンスは、他社や市場で売れていると言われるものをもとに提案し単サイクルで作り上げる、というものです。
つまり、どこで・いくらで・どのくらい売れているか。そしてそれをいくらで提供できるか、という商談のスタンスをとっています。
しかし、まず前提が違いました。
今売れています、では無くてこれから売れますという入りからスタートするべきなのです。
2番手ではなく目指すべきは1番手
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これまで書いてきたとおり私がやっていたことは1番手を目指すのではなく2番手を目指す、ということでした。
2番手はたしかに楽です。実績はあるのでデータも取れます。1番手に比べたらリスクは極端に減ります。
しかし2番手はどこまで行っても2番手です。
流れを作り出すのは自分自身であるという意識を持ち、リスクを覚悟してでも一番手を目指す。
そこに必要なのは時代背景を読むリサーチ力と、その情報をもとに圧倒的商品知識から生み出される唯一無二の商品です。
今までの経験からある程度知識はついていると思っていました。
しかし私の身につけた知識とは「新しいモノを生み出す」知識ではなく「今あるモノをどうアレンジするか」ということに対する知識でした。
今の私には本当の意味での商品知識が全く足りていませんでした。
おわりに
今回のお話を聞いてから、今の仕事を希望してやらせてもらいだした頃の情熱が蘇ってきました。
自分自身の力で新しいものを作り出すという情熱が。
初心に帰り、日々勉強しながら1番手になれる商品を生み出していきたいと思います。
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